はじめまして。「このみる研究所」編集長の関屋英理子です。私は株式会社ニチレイで「conomeal(このみる)」という新規事業を担当しています。個人の食の好みを分析し、食のパーソナライゼーションを活用したサービスで、私たちそれぞれのおいしい瞬間を実現することが目標です。
「このみる研究所」はその目標を実現するために、私たち自身がおいしさをいろいろな角度から考える場として、それを皆様と共有し共創する場として今日からスタートいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
なぜ食の好みを分析をしようと思ったのか
私たちが作った商品はユーザーにとって罪悪感の種?
最近、冷凍食品っておいしいねと言っていただけることが多くとても嬉しいです。かつては冷凍食品を夕食に使うのは手抜きをした感じがして罪悪感があるという方が少なくありませんでした。一方、冷凍食品は忙しい朝の時間にお弁当を作るには便利で欠かせないという方も多くいらっしゃいました。
私は、様々な食のシーン毎に変化するユーザーの嗜好を知ることができれば、罪悪感を減らすことができるのではないかと食嗜好分析の方法について考え始めました。
手段が見つかった
フードテックとの衝撃的出会い
食嗜好分析に頭を悩ませていた頃、Smart Kitchen Summit Japanというイベントに出会いました。「食&料理×テクノロジー キッチンの未来を描く一日」がテーマです。なんだかこれはぜひとも参加していなければならない気がするという直感で参加を決めました。
そこでは、タブレットが調理をサポートするキッチンツールや、冷蔵庫の中身を把握して自動発注するようなものなどが次々に紹介されました。「世の中こんな変化が起きているの?これ私たちも何かやらないと取り残されるのでは」と冷や汗。来年このイベントで何か発表するのだと決心し、AIで食嗜好分析ができるのではないかというアイディアにたどりついたのです。
さまざまな専門家とともに
様々な食の楽しみ方を研究していきます
これまでの我々のリサーチでは私たち日本人には食を選択する際のベースとなる価値観は6タイプあるだろうということがわかっています。価値観が異なるということは、つまり、食の選び方や楽しみ方も異なるはずです。美しく盛り付けられた料理に価値を感じたり、ワイワイ楽しむ料理に価値を感じたりすることもあるでしょう。
たとえば、私の実家の朝食は毎日これ。

違うのは元旦くらいです。いろんな味といろんな食感を少しずついろいろ食ベるというのが、実家の朝食のコンセプトです。
「このみる研究所」では、「conomeal(このみる)」プロジェクトを支えてくれる専門家の皆さんが、それぞれの専門を生かした多種多様な食の情報を提供します。
皆様にとっての食の楽しみが見つかりますように。