食に対する興味をお持ちの方なら、「ベジタリアン」や「ヴィーガン(ビーガン)」といった言葉を聞いたことがあることは多いと思います。ベジタリアンは肉や魚を食べない食生活をする「菜食主義者」、ヴィーガンはそれに加えて卵や乳製品、はちみつなども摂取しない「完全菜食主義者」などと言われています。
そんな食志向の方たちでも安心して食べられる「ヴィーガン餃子」があるというので、食べてみることにしました。
東京ヴィーガン餃子のWebサイト
株式会社REPUBLI9(リパブリック)が販売する「東京ヴィーガン餃子」は2020年7月に東京都世田谷区の二子玉川ライズで先行販売をスタートし、11月には1都9県、12月には全国配送をスタートしたばかりの冷凍宅配餃子です。その最大の特徴はやはり、ヴィーガンでも安心して食べられる「植物素材のみ使用」という点です。国産の植物素材だけを使った野菜餃子で、化学調味料・食品添加物不使用。餃子というとひき肉が使われていますが、東京ヴィーガン餃子が大豆ミートを使っており、ニラやにんにくなどニオイが気になる食材は使われていないとのことです。
東京ヴィーガン餃子の味の特徴
リパブリック創業者で代表を務める吉川欣也氏が中国出張のたびに餃子に癒やされていたことから、おいしい餃子への探究心が高まったのですが、吉川氏の家族にヴィーガンの方がいるのだそうです。
ベジタリアンやヴィーガンと一口に言っても、宗教的な理由から、健康的な理由、道徳的な理由から野菜を食べることを選択されている方もいます。REPUBLI9 商品企画部長の村尾香織氏は「私達はそのすべてを尊重したい」と語りました。
「食がそういった制約や障壁になることなく、人と人が東京ヴィーガン餃子でつながって、おいしい笑顔と幸せで包まれる食卓が世界中にあふれたらいいなと思っております」(村尾氏)
オンライン販売では、1袋(30個入り)で1900円(税・送料込み)で、10袋(30個入り×10)9000円(同)まで用意されています。冷凍庫のスペースが必要なのであまり一度にたくさんは購入しにくいですが、4袋(30個入り×4)で4500円だと1個あたり40円弱になるのでお買い得感があります。
オンラインサイトの販売価格
東京ヴィーガン餃子のパッケージ
「笑顔で世界を包むという思いを込めて、ハッピーの『幸』という漢字を用いてデザインしました。ピンクの線にもハートマークが描かれています」(村尾氏)
パッケージの裏には焼き方の説明も書いてあります
パッケージを開けたところ
1つのビニールに15個の東京ヴィーガン餃子が入っています
では、実際に食べてみることにしましょう。
フライパンで蒸し焼きにします
焼き上がったところ
見た目は普通の餃子と一緒です
1個あたりの重さは約17gと小ぶりですが、かんだときに感じる野菜の甘さやジューシーな感じは普通の餃子と全く一緒。国産の旬のキャベツと玉ねぎ、大豆を使った代替肉で作ったあんを、薄い小麦の皮で包んでいます。ニラやにんにくは不使用なのでパンチのある味を求める人は物足りなさを感じるかもしれませんが、いつでもニオイを気にせずに食べられるのはうれしいですね。
味に深みをつけるために味噌を使用していますが、アルコールフリーの餃子にするために酒精などのアルコール成分を含まない味噌を使用しているとのことです。ベジタリアンやヴィーガンではない人にとってはそこまで必要ではないかもしれませんが、誰にでもおすすめしやすいというのは魅力ですね。
100gあたりのカロリーは178kcalとのこと。一般的な冷凍餃子のカロリーは約197kcalなので、1割ほどヘルシーといったところでしょうか。
東京ヴィーガン餃子の約80%が野菜とのことなので、1箱(30個)食べれば1日に必要な野菜量350gを摂取できるようです。
少しでもサステナブル(持続可能)な食事をしたい人、植物性代替タンパクに興味がある人、ヴィーガン食に興味がある人などにおすすめ。筆者は肉やニラ、にんにくがたっぷり入っているガッツリ餃子が好みですが、十分満足できましたので、興味がある方は一度試してみてはいかがでしょうか。