論理的な人、感覚的な人と料理

2021.03.12

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みなさんは日常生活で「あなたは左利きだから右脳派だね。」という会話をすることがあるのではないでしょうか。右脳派⇔左脳派、理系⇔文系、男性脳⇔女性脳など様々な表現をすることがありますが、これらはみな「論理的か」「感覚的か」で、人を分けたものです。私たちがいつも自然に使っているこのような表現を、このみる研究所では消費に関する調査データを用い科学的に検証してみましたのでご紹介したいと思います。

 

細かな分析手法については割愛しますが、日本人の消費行動意識データ(N=1400、男女15~79歳)を分析していくと「論理的な人」「周りに流される人」「感覚的な人」に分かれることがわかりました。【グラフ1】

 

 

男性と女性の「論理的な人」「感覚的な人」の割合を見てみると、想像よりも男性に「論理的な人」が少なく、女性に「感覚的な人」が少ないと思われたのではないでしょうか。

20年ほど前に「話を聞かない男、地図が読めない女性」という本が世界中でベストセラーになりましたが、消費行動においては「男性脳」「女性脳」と表現することは大まかに言うと間違えてはいないものの、女性にも「論理的な人」は多く適切な表現ではないのかもしれません。むしろ、男女関係なく、若い年代では「感覚的な人」が多く年代が上がるにつれ「論理的な人」が多くなっています。例えば、ユーチューバーが馬鹿げたことをしている動画を若者たちが面白いと騒いでいる姿を「何が面白いかさっぱりわからない」と思っているオトナの皆さんは、年を取るにつれいつの間にかストーリーや因果を重要視してしまうようになっているのではないでしょうか。古代エジプト時代から「最近の若い者は…」と言っていたといいます。

年齢を重ねると考え方が「感覚」から「論理」に変化していくことは、人間の普遍性のようです。今後は「感覚的な人」は「ワカモノ脳」、「論理的な人」を「オトナ脳」と表現するのが良いのかもしれません。

 

この研究では「論理的な人」「感覚的な人」は、買い物においてもその考え方の違いで実際に買う物にも違いがあることもわかりました。(性別や年齢の効果を取り除くために)女性20~30代に絞り込んで「コンビニに何を買いに行くのか?」を見ていきます。【グラフ2】

 

 

「論理的な人」は飲料、ATM・チケット・公共料金支払いが多く、コンビニの利便性を活かして生活の必需品を効率的に購入、サービスを利用しているようです。コンビニでの価格の高さや手数料なども、効率と比較した上で納得して利用している人も多いのかもしれません。
一方で、「感覚的な人」はカウンターコーヒーやホットスナックといった、買ったらすぐに飲食することが醍醐味である商品をよく買うことがわかります。飲みたい!食べたい!と思ったらコンビニに直行!という感じでしょうか。
また、お弁当やパン、スイーツなど次々と新商品が登場する商品についても「感覚的な人」がより購入しており、新しい商品を見つけたら気になってついつい手に取ってしまっている様子が目に浮かびます。コンビニ商品だけでなく、世の中の多くのブームが若者から発生しているのは「感覚的な人」が若者に多く、早い段階で直観的に選んで皆を牽引しているからかもしれません。やはり、前述したように「感覚的な人」を「ワカモノ脳」と表現することは正解のようです。

 

このみるでは「チキンナゲット」も紹介しています。“効率的に”作り置きすることで食べたいと思ったときにコンビニに行かなくても“すぐに”食べられますよ。この記事を読んで食べたくなった方はぜひ作ってみてくださいね。

この記事の著者のプロフィール

ピープルトラスト研究所

データサイエンティスト/ピープルアナリスト

この記事では、AIやデータサイエンスを元にした食に関する情報を紹介していきます。著者のピープルトラスト研究所は、人を対象にしたAIテクノロジーの研究や、データ分析をしている研究所です。Food Techをはじめ、HR TechやEdu Techなど幅広い領域で、人が幸福に暮らせるための研究を行っています。

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