注目の“大豆パティ”採用! フレッシュネスバーガーの「THE GOOD BURGER」を食べてみた
2021.01.24
ハンバーガーパティといえば牛肉か牛豚合い挽き肉を用いたもので、ソーセージパティと言えば豚肉……というのが常識だと思いますが、最近国内のハンバーガーチェーンで急速に増えつつあるのが「植物パティ」です。
株式会社フレッシュネスが展開するハンバーガーチェーン「フレッシュネスバーガー」では、2020年9月から大豆肉をパティに用いた「THE GOOD BURGER(テリヤキ)」(税込み480円)を展開しており、11月には第2弾の「THE GOOD BURGER(アボカド)」(同550円)を発売しました。
フレッシュネスバーガーが2020年9月に発売した
「THE GOOD BURGER(テリヤキ)」(税込み480円)と
11月に発売した「THE GOOD BURGER(アボカド)」(同550円)
THE GOOD BURGERは発芽大豆由来の植物肉を開発・製造するスタートアップのDAIZ株式会社が開発した植物肉「ミラクルミート」をパティの原料に使用し、糖質約45%オフの低糖質バンズ(同社のゴマバンズ比)を組み合わせたもの。低糖質バンズやアボカドのタルタルソースには動物性原料を使用していますが、環境に配慮した植物性代替タンパクに興味がある人、味を試してみたい人にぴったりの製品になっています。
フレッシュネスバーガーがミラクルミートを採用した理由は「おいしさ」。「米国、イスラエル、フランス、日本などさまざまな国の企業が製造する植物肉を10種類ほど試食した中で、最もおいしかったことで選定しました」(フレッシュネス広報)だそうです。
第1弾のテリヤキから食べてみました。大豆肉というと、豆乳や豆腐などに似た風味がするのかと思いましたが、そんな感じは全くありません。肉汁があふれるような牛肉100%パティとは違ってあっさりした味ではあるものの、「フェイクミート(偽肉)」といった感じはありません。大豆肉と言われなければ……というか、言われても何の違和感もなく、おいしく食べられると思います。
100%植物性由来の大豆パティをテリヤキソースに絡め
低糖質バンズで挟んだ「THE GOOD BURGER(テリヤキ)」
その秘密の一つは、DAIZのミラクルミートにあるようです。ミラクルミートは独自の「落合式ハイプレッシャー法」と呼ばれる技術で大豆を発芽させたものを使用しています。これは大豆を発芽させるときの酸素や二酸化炭素、温度、水分などの条件を制御することで、素材のうま味をコントロールするというもの。条件を変えることで、アミノ酸(うま味の元)の配合が牛肉に近いもの、豚肉に近いもの、鶏肉に近いものなど、自在に変えられるのだそうです。
一般的な大豆肉は大豆から油を絞った後の絞りかすを原料にしているのですが、ミラクルミートは大豆を発芽させて「穀物」から「植物」に成長させ、栄養素をグンとアップさせることで、おいしさも栄養素もたっぷりと増えているのだそうです。
第2弾のアボカドはココナッツオイルが含まれる大豆パティと、美容効果が期待されるビタミンEを含むアボカドをどっさり1/2個も使用しており、スライスオニオンとグリーンカールをサンドしたもの。フレッシュネスで大人気の「ごろっとたまごのタルタルソース」を合わせており、見るだけでもヘルシーさを存分に味わえるハンバーガーに仕上がっています。実際に食べてみると、さっぱりした大豆パティが濃厚なアボカドとタルタルソースに包まれてとても美味。食べ応えも十分です。
ココナッツオイルが含まれる大豆パティと、
美容効果が期待されるビタミンEを多く含むアボカドを組み合わせ、
スライスオニオンとグリーンカール、タルタルソースを合わせて
低糖質バンズで挟んだ「THE GOOD BURGER(アボカド)」
食糧危機を迎える前にサステナブル(持続できる)な食を追求していこうという流れが世界的に起きており、その解決策の一つとして「植物肉」が注目されています。単に「環境に優しい」だけでなく、「おいしい」というのも重要なため、各社さまざまな努力を進めている状況です。「大豆肉ってどんなもの……?」と興味がある人は、一度召し上がってみてはいかがでしょうか。