栄養たっぷりの切り干し大根。
保存もきくので、常備しておくと便利です。定番の煮物だけでなく、サラダや和え物まで、調理方法のバリエーションも豊富です。切り干し大根の使い方を覚えると、作り置きのレシピのレパートリーも増えるので、ぜひ試してみてください。
切り干し大根の戻し方

材料
切り干し大根:30g
水:500cc程度
作り方
【1】サッと水洗いして、汚れを落とす。
ボウルに切り干し大根とかぶる程度の水を入れ、ほぐしながらもみ洗いし、汚れを落とし、ざるに上げて水分を切る。
【2】浸水させて、戻す。
❶を再びボウルに入れて、ヒタヒタになる程度の水(500cc程度)を加え、20分程度浸けて戻す。
ザルにあげ、手で握って余分な水気を絞る。
切り干し大根は、水で戻すとおおよそ4倍のかさになります。使いたい量の目安にしてください。
水気を絞ったら、ひとまとめにして、5cm程度の長さに切りわけておくと食べやすいです。
それと、煮物を作る場合は、戻し汁を使用すると味に深みが出て美味しく仕上がるので、捨てずに利用しましょう。
それでは、切り干し大根の活用レシピを2つご紹介します!
1. 和えるだけ!切り干し大根とセロリの柚子胡椒和え(調理時間:5分)
材料(3人前)
切り干し大根:60g
セロリ:1/2本
A 柚子胡椒:小さじ1
A 米酢:大さじ1
A 薄口醤油:小さじ1
A 砂糖:小さじ1
A 白だし:小さじ1/2
作り方
【1】野菜を切る
セロリを繊維に沿って千切りにする。
切り干し大根は、5cmほどの長さに切り分ける。
【2】調味液をつくる
Aを合わせて、よく混ぜておく。
【3】混ぜ合わせる
❶と❷を合わせて、よく和える
【4】盛り付ける
器に高さを出すように盛り付ける。
小鉢などの少し深さがあるものや、リムがついているお皿に高さを出して盛るとバランスがよくなります。
アクセントに少しブラックペッパーをふりかけても、美味しいですよ。
2. 切り干し大根と豚しゃぶサラダ(調理時間:15分)

材料(2人前)
切り干し大根:60g
豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用):120g
玉ねぎ:1/2個
茗荷(ミョウガ):1個
大葉:3枚
A ポン酢:大さじ3
A オリーブオイル:大さじ1
A すりおろし生姜:小さじ1
作り方
【1】野菜を切る
切り干し大根は、5cmほどの長さに切り分ける。
玉ねぎは、繊維に沿って薄切りにする。
茗荷(ミョウガ)は1mm幅で輪切りにする。
大葉は、根元から丸めて、繊維に沿って千切りにする。
切った野菜は、ボウルに合わせて均一になるように混ぜておく。
薬味として使うので、丁寧に大きさを揃えるように切りましょう。
【2】豚肉を茹でる
鍋にたっぷり(2L程度)お湯を沸かして、グラグラに沸騰したところに、豚肉を入れてしゃぶしゃぶにする。
ザルにあげて、流水で粗熱をとるようにサッと洗う。
【3】調味液をつくる
Aを合わせて、よく混ぜておく。
【4】盛り付ける
❶を少しだけとっておいて、残りはお皿に敷いて、真ん中に少しくぼみを作る。
そのくぼみに、うず高く❷を盛り付けて、少しとっておいた❶を載せる。
最後に❸を回しかける。
切り干し大根の豆知識
大根はキャベツやブロッコリーなどと同じアブラナ科の野菜で、地中海沿岸が原産地です。古代エジプトや古代ギリシア・ローマなどでも食べられていたことがわかっています。その後、大陸を渡り、弥生時代のはじめには日本に伝破っていたと考えられています。
日本で大根が広く栽培されるようになったのは、元禄時代だそうです。
その頃、そばが大流行し、薬味としての辛味大根が盛んに栽培されるようになったのが契機なんだとか。
切り干し大根も、その頃から作られているようです。
切り干し大根は、切って天日干しするだけの簡単な加工で、保存期間は長くなり、料理も美味しくなるうえに、栄養素が増加することがわかっています。
天日干しすることで、糖化されて甘味がさらに増し、栄養素も増えるとされています。また、加熱調理を行うと生大根にはない、切り干し大根特有の風味がします。この香りがとても牧歌的で、田舎の風景を思い出すようなそんな懐かしい気持ちになります。