作家さんが作った器が大好きな僕たち。
陶器市などに足を運んで、知り合いになった作家さんの工房を訪れ、どんな環境でどんなふうに作っているか、実際にこの目で見たりお話を聞いたりして、作家さんの人柄や、器に込められた想いなどに思いを巡らすようにしています。

そうしてお迎えした器たちに、自分の作った料理を盛り付けるのは、とてもワクワクします。
「料理は見た目が6割」と僕の父親から教わりましたが、まさにその通りだなと思っています。見た目とは盛り付けの美しさもありますが、その美しさも器あってこそだと思っています。
ここでは、そんな僕が愛用している食器と、その作家さんたちを紹介してみたいと思います。
大沼道行(岩手県県筑波市)
今回は、僕が作家ものの器を買い集めるようになったきっかけになった大沼道行さんについて紹介してみたいと思います。
大沼道行
1963年 岩手県生まれ
栃木県窯業指導所卒業
栃木県益子にて修行
茨城県笠間にて修行
岩手県柴波町に開窯
現在に至る
大沼さんの器に出会ったのは、SNSのとある投稿でした。

出典:https://www.instagram.com/p/BufSR7GhQMr/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
妻は当時からInstagramやPinterestの投稿をスタイリングの参考にしていたのですが、自分が食べたい一皿を見つけると僕に作ってくれとオーダーしてきていました。
その投稿は「#沼サン」というパワーワードと共に、キャベツがどっさり挟まったサンドイッチの写真でした。
素朴な材料なのに、インパクト大!
どっさりのキャベツのせいもあるんでしょうが、僕はそのサンドイッチが乗っかった器に目を奪われたのでした。
力強さと素朴さ、そして気取らない軽やかさを湛えた器の姿に、「これが欲しい!」「この作家さんはどなた?」と初めて強く思った記憶があります。
タイミングよく東京で個展を開かれていて、すぐに会いに行きました。器によく似た人柄で、初対面の僕らとも気さくにお話ししていただいたことが記憶に残っています。
その時買った八角系の器は、プライベートで最もよく使う器かもしれません。

その後、益子の陶器市でもお見かけして、オーバルのグリーンの器を3枚

細長い八角の器を色違いで2種。

淵の模様が特徴的なプレートなど、大沼さんのお気に入りの器はたくさんあります。

個展や陶器市などで大沼さんに会う機会があると、「この器で、こんな料理を作りました」「この器には、こんな料理が合うかも」みたいな会話を交えながら、新しい器をお迎えしています。
例えば、ニラと赤ピーマンの挽肉炒め。

カラフルな根菜類も、グリーンのお皿によく映えます。

和食だけでなく、中華料理にも合うのが大沼さんの器の特徴かも知れません。

ちなみに、陶器市ではどの器を何枚購入するか、いつも悩みます。
こうやって並べて、複数枚使う時の食卓をイメージしながら選んだりするのです。
この時は、散々悩んだ末に緑のオーバルを3枚購入しました。

どちらを選んでも満足だったと思うのですが、この3枚の緑のオーバルはビュッフェ形式のホームパーティーでも存在感があって、大活躍してくれています。

この様に、作家さんにお会いしてお話を伺い、その場でどうやって使おうかなーと悩みながらお迎えしたお皿は、とても愛着が湧きます。
もちろん、雑貨屋さんなどで一目惚れした器を手にとってもいいとおもいます。最近では、作家さんのお名前といっしょに器を販売しているお店が多くなっているとおもいます。そんな時、ピンときた器を作った作家さんのお名前を調べてみてください。
そこから素敵な出会いがきっと生まれると思います。
皆さんも、ぜひお気に入りの作家さんやお気に入りの一皿との出会いを楽しんでみてください。