【新生★房州めし】砂地の中の救世主!?ジャンボ落花生『おおまさり』との出会い。

2020.09.25

KEY WORD関連キーワード

台風15号禍 館山の町が一変「あれから1年」

昨年2019年9月に房総半島を襲った台風15号は、関東各地で記録的な暴風となり、最大瞬間風速57.5m/sを記録し、観測史上1位となり、私の住む房総半島南部に位置する館山市も甚大な被害を受けました。強風と豪雨が一夜にして甚大な被害を及ぼし、翌朝目が覚めて窓の外を見渡すと風景は一変。

地域の情報発信を行う者として、この変わり果てた町の様子を「少しでも早く全国の方に伝えなければ、もっと大変な事態になってしまう!」という謎の使命感に包まれ、居ても立っても居られず、被害状況を撮影しSNSを活用し現地から情報発信やボランティア活動を呼び掛けを必死に続けていました。

ビニールハウス全壊、撤去遅れ、作付け断念。

そんな中で年間を通して取材をしている地元の農家さんの被害が深刻と聞き、慌てて駆け付けたところ、最終収穫期の夏野菜と共にビニールハウスのほとんどが全壊、農家さんだけでの復旧では限界、撤去も遅れて作付けも断念せざる負えないという状況下で、とにかく急いでボランティアを募りました。

巨大な怪獣に踏みつぶされたようにぐちゃぐちゃに曲がりくねり、折れて複雑に絡まるビニールハウスの骨材の撤去という先の見えない作業。そんな中でボランティアに来てくれた人たちと元気を分け合いながら復旧にチカラを注ぎました。

当時の様子です。

 

災害前のマルシェ出店計画

台風被害から約1ヶ月、農家ボランティアの作業が進む中、地域では「復旧から復興へ」という声が聞こえ始めていました。
ちょうど台風被害にあう直前の館山市(たてやま食のまちづくり協議会) ※ここでも記事書いてます では、地域の農家さんと都内でのマルシェ出店の計画があがっていて、私もスタッフの一員として企画を進めようとしていました。
しかしビニールハウスの崩壊に伴い計画していた彩り豊かで人気のある夏野菜が壊滅、そもそも農家さんが復旧作業に追われている状況では取り止めるしかないと考えていました。

思いもよらなかった・・・「復興イベント」に変更!

しかし地域全体が復興に対しての意識が強まると共に、地域外からの台風被害によりキズものとなった野菜の販売に対する協力の声に加え、計画していた都内でのマルシェ出店を「復興イベント」として立て直してはどうかと主催側から提案を頂きました。
ただ、この状況下で果たしてマルシェに出す商品が揃うのか、農家さんは参加できるのかと不安要素を数えるとキリがない。
でも「復興」をアピールするには絶好のチャンスということもあり、全壊しているビニールハウスを前に、農家さんに諦め半分で「何か出せる野菜はないですか?」と尋ねると、なんと奇跡的に土の中でジャンボ落花生「おおまさり」が育っていて、ちょうど収獲できるとのこと。

砂地に眠る奇跡の救世主!?

館山市神戸地区は土壌が砂地のため落花生の栽培に適していて、おおまさりの収穫時期が9月上旬~10月下旬という事で、これからシーズンを迎える矢先の台風直撃。それをしっかり土の中で耐えてぬいていました。そして農家さんも力強く復興イベントへの参加を再決意してくれて、おおまさりを館山の目玉商品として販売することができたのです。正直「嘘でしょう!?」と叫ぶほど、おおまさりと農家さんの逞しさに感動しました。

復興イベントで茹でたての「おおまさり」を食べてもらおう!
そして館山の食や農家に興味を持ってもらおう。

この時、復興イベントの会場となったのは東京都墨田区の「八広ふれあい通りオープニングフェスタ」で、なんと約8000人もの来場者があり多くの人で溢れていました。私たちは用意された屋外ブースで採れたての「おおまさり」を大鍋にお湯をたっぷり沸かして茹でたものを一粒づつ来場者に試食として配りイベントの目玉商品として完売!
来場された皆さんに復興への想いを伝えることもできたと思います。

砂地には美味しさの秘密が! パカっ ほんわか ホクホクっ
甘ーい風味が口の中に広がります。

食べ方は簡単、約30分茹でるか蒸すだけです。お好みで塩茹で、塩蒸しでも美味しくなります。もちろん、ビールのお供としても最高っ!
そして今回、この館山市神戸地区で採れた「おおまさり」を紹介する理由は、復興の救世主だったことに限らず面白い特徴があるから。

房総半島の最南端に位置する神戸地区の耕地は海が近く、平砂浦海岸から砂が運ばれる砂地であることから、落花生と相性がよいのだそう。だから苦味のない甘みと柔らかさで独特の食味として年々支持が広がっているんです。
最近では館山市の名産品としてブランディングも進めていますので、この時期にしか味わえない、大粒の落花生を是非食べてみてください。

今が旬、館山の砂地で育った「救世主!おおまさり」
ネットで取り寄せてみませんか?

今回、こちらの記事に協力して貰った、館山市神戸地区の農家さん
安西農園さんのお野菜販売ページでいま絶賛販売中です!
話しのネタに味見してみてください。まず純粋に大きさに驚くと思います。

そして最後に昨年の台風15号の災害から、ビニールハウス撤去ボランティア、復興イベントの「総集編」をご覧ください。

岡氏 智美さんの投稿 2019年9月29日日曜日

 

この記事の著者のプロフィール

おかじ

鹿児島で営業職を10年ほど勤務の後、デザイナーを目指して2006年に上京。 広告デザインや宣伝広報の企画・制作・ブランディングに従事。 中でも映像制作ディレクターとして活動するうちに映像の面白さに惹かれ、2012年に映像制作会社に転職。 そこで新しく社内でデジタルサイネージのインタラクティブ部門を立ち上げ3年間かけて多くのコンテンツを開発し、世に送り出しました。 2018年3月、房総半島を起点に映像制作を中心としたフリーランスとして独立。 「映像をもっと気軽に。」をコンセプトに、映像制作やグラフィックの制作活動はもちろんのこと、自ら運営管理する地域密着のローカル動画共有サイト『房TUBE』を運営しながら、館山市の食の魅力を伝える地域おこし協力隊として活躍中。

こんな記事も読まれています