獣害対策からの恩恵
自然環境豊かな里山に住んでいると、イノシシによく出会う。夜、車で走っていると人間よりイノシシに遭遇する数が明らかに多い。
そのイノシシだが、農作物に深刻な被害を生じさせている。

という訳で、獣害対策としてイノシシを罠で捕獲して解体処分までするのが街の行政の管轄なんですが、捕獲〜解体処分自体は農家や民間の猟師等に委託されてます。
その猟師が捕獲したイノシシは解体され、尻尾は獣害対策の証拠として行政へ、お肉は地元産のタンパク源として食肉となり美味しく頂いています。
美味しいイノシシ肉
脂の乗った時期のイノシシは体重が80kgを越える個体も多いですが、その個体から食用となるお肉は体重の4〜6割取れます。1頭解体すると結構な量の食肉が得られます。とても一人じゃ食べきれませんので、皆でシェアして美味しく頂いています。恵に感謝です。
房総半島の山林にはには昭和初期から薪や炭目的でスダジイ、マテバシイなど椎の木種が多く植えられています。これらの椎の木はドングリを多く落とす特徴がありますが、そのドングリを主食にしているのがこの地域のイノシシです。
草食のイノシシのお肉は臭みが無く美味しいお肉です。そんな訳で自然豊かな里山暮らしは専らお肉と言えばイノシシです。

山のくじらと呼ばれていた
江戸時代に陸の動物を食べることを良しとしなかった風潮があり、イノシシの事を「山くじら」と呼んで陸上の動物ではない様に装って営業していた店があったと言う事です。
そこからイノシシ肉の事を「山くじら肉」と呼ぶ様になった様です。同様に地域によっては猪肉を「牡丹」、鹿肉は「紅葉」、馬肉は「桜」と呼ぶ地域もあります。
定番バーベキュー
山のくじら肉を使った調理をしてみました。

まずは定番の塊肉をスマートバーベキューします。
豚ほど油が少なくないとは言え、このロース肉は脂が甘くて美味しいです。塩胡椒のみで美味しく食べられます。

マイブームのハンバーガー
こんな感じで、イノシシ肉をぶつ切りにしてミンサーで挽肉にします。

挽肉にして冷凍しておけばいつでも解凍して、餃子のネタになったり、キーマカレーになったり、そぼろになったり、タコスになったり、ハンバーグになったりします。
このように小分けして冷凍しておきます。

そしてここのところのマイブームは山くじら挽肉のイノバーガーです。
つなぎも使わずにみじん切りのタマネギとイノシシ肉だけで練り上げます。
こんな感じでフライパンで焼いて、焼く時もまず強火で両面を焼いて肉汁の封じ込めをします。

その後、じっくりと弱火で蓋をして蒸らして中心部まで火を入れます。
こうしてジューシーなハンバーグが出来上がり。
ソースをかけて、お好みで野菜をトッピング、市販のバンズで挟んで出来上がり!
