自給自足が私のルーツ

2020.08.28

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野菜は裏の畑に、魚は海に

北海道の西、積丹半島の付け根にある「神恵内村(かもえないむら)」が私のふるさとです。青い海と山の隙間に家がぽつぽつあって、村の人はみんな知り合いというような小さな村で、人口は北海道内でも少ないほうから数えて2番目の少なさ。

それゆえに、私の幼少期には便利なスーパーなどは無く、自給自足生活と呼んで過言ではない毎日。

夏になると、裏の畑で大量のトマトとキュウリが育ち、はい、なのでおやつはトマトORキュウリ。秋になればお昼ごはんは同じく畑から直送のじゃがいもを茹でたもの。残りはすりつぶしおやつとして芋餅に。海でとってきた海苔をすいて板海苔を作るので、納屋には海苔が大量にぶら下がり干されていました。

今思えばとっても贅沢な食なんですが、子供のころにはそんなことに気づきもせず過ごしていました。

 

たくさん採れた食材を、保存するためのつくりおき

実家は現在小樽市にありますが、今でもやっぱり我が家は食材が豊富です。

 

じゃがいもは段ボールで。

 

葉物は家の畑のレタスの森から。

 

こうしてたくさんやってくる食材たちを、無駄にせず、傷ませずに食べるために「自家製ミールキット(=下ごしらえ食材)」を作り冷凍庫に保管します。

味噌汁用野菜セットは残った野菜たちを小分けで冷凍しておくだけですが、忙しい朝に鍋に放り込むだけでよいのでおすすめです。母のアイディアですが、私も真似して実践中。

 

小さな自給自足エコシステムをたくさん作るのがいいのではないか

たくさん採れたものを下ごしらえして冷凍しておくにも限界があり、それは我が家以外も同様のようです。その結果、ご近所ではおすそ分けの物々交換が起こります。野菜を届けたら、ホタテをもらって帰ってきたみたいな感じです。

こういう小さなエコシステムが社会課題解決には最強なのではないかと自給自足をルーツに持つ私は思わずにいられません。食品のロスだけでなく、孤立をなくし、自然の素材と触れ合うことで心も安らぐ。もちろん家庭菜園は重労働ですし、自然が相手だと一筋縄ではいかないのですが。

一件、非効率的に見える自給自足と小さなエコシステム。これがいま私の注目のキーワードです。

conomeal(このみる)のコンセプトである、楽しい料理、楽しい食の実現のヒントになりそうな予感がします。

この記事の著者のプロフィール

関屋英理子

このみる研究所編集長

株式会社ニチレイで新規事業開発担当。「conomeal(このみる)」と言う個人の食の好みを分析する仕組みを使った事業を開発するのが私の仕事です。 「conomeal(このみる)」を通じた食の楽しみ方、時々新規事業のことなどを発信していきます。

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