フルーツはデザートとという先入観がありますが、お料理に取り入れることは意外と簡単です。

たとえば、砂糖の甘み、レモン汁やお酢の酸味を、フルーツの甘みや酸味に置き換えてみると、見た目も華やかに、新しい味に出会うことができます。
お肉や魚介類を使ったメイン料理からサラダ、麺類やご飯ものまで、色々な料理にフィットするフルーツ。新鮮な組み合わせのお料理で、ご家族やお友達をあっと言わせる一品に挑戦してみるのはいかがでしょう。
今回は、料理にフルーツを取り入れるコツやアイデアのヒントをご紹介したいと思います。
1. 色から発想してみる
「どんな食材ににフルーツをあわせたらいいかな?」迷った時に、色から発想してみてください。
・黄緑色のフルーツに黄緑色の野菜を。
・オレンジ色のフルーツにオレンジ色の野菜を。
似たような色から発想して合わせてみると、盛り付けの時に映える一品ができあがります。
【レシピ】キウイとズッキーニのロースト
フルーツのキウイを使った、爽やかなおかずです。色合いが似ているので、見た目が美しく仕上がります。

<材料 4人前>
ズッキーニ 1本
キウイ 1個
油 小さじ1
A:酢 小さじ1
A:砂糖 少々
A:塩 ひとつまみ
A:オリーブオイル大さじ1
<作り方>
【1】ズッキーニを4cm幅に輪切りにしたあと、半分の半月切りにする
【2】フライパンに油を敷いて、ズッキーニを中火で焼き、焼き色がついたら、ひっくり返して両面を焼き、粗熱をとっておく
【3】キウイは皮をむいて、粗みじんにして、Aと混ぜ合わせる
【4】容器に、冷めたズッキーニと❸をいれて混ぜ合わせる
金柑とにんじんのサラダ
金柑のオレンジ色に、にんじんのオレンジ色をあわせてみようと、色から発想したサラダです。
お好みの葉野菜(春菊、レタス、ベビーリーフなど)に半分に切ってタネを取った金柑、生ハム、薄くスライスしたにんじんをたっぷりトッピング。塩胡椒に、玉ねぎドレッシングなどをかけるととても美味しいです。
ごろごろとした金柑の食感も楽しめるサラダです。

2. 食感から連想する
いつもの料理に、フルーツを加えてみようと思った時、すでにつかっている食材と似たような食感のフルーツをとりいれてみてください。
【レシピ】りんごのコールスロー
きゃべつの「シャキシャキ」した食感に近い「りんご」をコールスローに加えることで、柔らかい甘みがクセになる一品に仕上がります。

<材料 5人前>
キャベツ 1/4玉 150g
りんご 1/2個 200g
マヨネーズ 60g
レモン汁 10cc
酢 10cc
砂糖 小さじ1
塩 少々
白胡椒 適量
<作り方>
【1】キャベツはあらみじん切りにする
【2】りんごは、皮をむかずにタネを取って適当な大きさに切る
【3】調味量と❶❷をボウルに合わせてよく和える
3. 一つのフルーツで色々な料理に合わせてみる
例えば苺。サラダに混ぜで美味しかった!という発見があったら「サラダ」というジャンルで、違う料理にスライドして考えてみたり、「苺はモッツアレラチーズに合う!」と思ったら、次はブルーチーズと合わせてみるなど。そんな風に考えていくと、味の新しい組み合わせや発見があり、料理が楽しくなります。
苺とベビーリーフのサラダ
苺の甘酸っぱい味と、独特の香りはサラダによく合います。
ベビーリーフと合わせるのが一番簡単で、黒酢やバルサミコ酢などのドレッシングを和えるだけで、華やかな香りと上品な甘みと香りのおかげで、すこし特別なサラダになります。
そこに生ハムやモッツアレラチーズを加えたら、おもてなし料理としてもバッチリです。

苺とブッラータのサラダ
苺はチーズとの相性も抜群です。
特にブッラータという半生のモッツァレラチーズと合わせると、ストロベリーチーズケーキのような味わいになります。濃厚な味わいはクセになります。

苺とほうれん草のスパゲティーサラダ
ほうれん草は生で食べても美味しい野菜です。そして、ほうれん草は苺との相性も抜群です。
苺、ほうれん草、ブルーチーズを合わせて、スパゲッティーサラダにしてもいいですね。
ブルーチーズや苺、ほうれん草の香りが引き立つ上品なサラダスパゲティーにしたいときは、ちょっといいオリーブオイルをたっぷりと塩だけのシンプルな味付けに。
食欲がそそられるような、がっつりした味わいのサラダスパゲティーにしたい場合は、玉ねぎドレッシングのようなしっかりした味のドレッシングでそれぞれの食材の個性をつなぐのがいいですね。

ローストポーク、苺とキウイとカブのソース
苺は肉とフルーツも相性が良いです。特に酸味の効いたフルーツはお肉に合わせやすく、キウイやブルーベリーと一緒に召し上がってみてください。甘味のあるソースに、フルーツはよくあうので、お肉、ソース、フルーツを一緒に食べるのがオススメです。

いかがでしたか?
こんな発想で、いつものお料理にフルーツを取り入れて、新しい味との出会いを楽しんでみてください。