今回は青紫蘇(大葉)を使ったシロップの作り方を紹介したいと思います。
スーパーに行けば、お手頃な価格で一年中入手することができる青紫蘇は、薬味の代表格として、私たちの食卓になくてはならない食材です。
そんな薬味のイメージの強い青紫蘇を使った簡単レシピのシロップです。

作り置きしておけば、冷蔵庫で2ヶ月くらい保存が効きます。ドリンクにもスイーツにもといろいろ使えるので、アレンジを楽しんでみてください。
青紫蘇シロップをつくろう(調理時間:20分)
材料(1人前)
作り方
【1】青紫蘇を茹でる
青紫蘇は大きめのボウルに水を張って、水中で揺するようにして優しく洗っておく。紫蘇の香りの成分は刺激に弱いので、優しく洗いましょう。

水1Lを鍋に入れて、火にかけて沸騰したら、弱火に落としてから青紫蘇を入れ、15分煮る。

15分経ったら火を止めて、青紫蘇をザルなどに取り出し、スプーンの背で押して、煮汁を絞り取る。
【2】てん菜糖を煮溶かす
てん菜糖を加えて、よく溶かす。
てん菜糖が溶けたら、クエン酸を加える。

【3】瓶詰め
茶漉しなどでこして、瓶に詰め替える。
【4】色を濃くする
この状態の紫蘇シロップは、黄色っぽい色をしています。

このままでもいいのですが、食品色素(緑)をお好みで加えることで、より青紫蘇の緑色に近づき、見た目からも美味しく感じられるシロップになります。

「青紫蘇シロップ」が完成したところで、こちらを使った、簡単なアレンジレシピを2種類ご紹介します。
紫蘇ソーダ
よく冷やした炭酸水で割るのが、おすすめの飲み方です。

材料(一人分)
青紫蘇シロップ:30ml
炭酸水 :90ml
氷 :適量
作り方
「青紫蘇シロップ:炭酸水=1:3」の割合で混ぜて、氷をたっぷり浮かべてお召し上がりください。
口いっぱいに広がる爽やかな紫蘇の香りが印象的な、夏にぴったりなドリンクです。
紫蘇バニラ
市販のバニラアイスに、お好みの量をかけるだけでも美味しい…のですが、少し変わったアレンジ方を紹介します。

材料(1人前)
作り方
【1】市販のバニラアイスに、青紫蘇シロップをお好みの量をかける。
【2】オリーブオイルと塩を少しだけかける。
バニラ、紫蘇、オリーブの香りが口中に広がる上品なスイーツになります。
青紫蘇(大葉)の豆知識
実はスーパーで見かける「大葉」は、青紫蘇と同じものなのです。
「大葉」の正式名称は「青紫蘇」ですが、「紫蘇(しそ)」の名称に「紫」の漢字が入っているため、紛らわしいという理由で、商品名として「大葉」と呼称され、その名称が広く浸透した結果、「青紫蘇=大葉」となったようです。
「大葉」の由来には諸説あるようですが、青じその葉を摘んだものを「オオバ」の名で出荷したのが始まりという説をよく耳にします。
紫蘇の香りは、ペリルアルデヒドというの成分で、葉の裏にある腺鱗(せんりん)というカプセルのような組織に詰まっています。ペリルアルデヒドは揮発性のため、細かく刻んだりして時間が経つと香りが飛んでしまうので、使う直前に刻むようにするのがおすすめです。
また、青紫蘇は正しく保存すると驚くほど長持ちします。
茎の部分を水の中で少しだけカットして(切り戻し)、瓶などに切り口の部分だけがつかるように薄く水を張って、ラップをして冷蔵庫で保存すると1ヶ月以上保存することができます。

